現在 スポーツトレーナーという名前の国家資格はありません。各々が個人としての技量において、スポーツの現場で腕を奮っているというのが現状です。
各個人の腕が良ければ問題は起きないと思いますが、スポーツの現場で、たとえば10人のトレーナーが10人とも違う作業をしていたら、現場は混乱してしまいます・・・
JBではスポーツボランティア活動においては、派遣された者 全員が等しく同じ内容の作業を提供することこそが何よりもスポーツ参加選手の安全を確保する重要な要素と考えました。
そのため このJBSV制度を実施するにあたって最初に実施したことは、「全員に共通した知識と技能の習得」、これが JBSV講習会の開催でした。
じつに半年間に及ぶ地道な講習(終了時テスト含)を積み重ねて、2004年春現在 関東地域・関西地域での講習会を終え 約150名のJBSV認証者が誕生し、今期は東北地区での開催(来期は 九州地区)となっております。

柔道整復師という国家資格を有する者を中心に、各分野の一流の講師陣の講義を受講者全員が真剣に、日頃の自分の業務に関する いわゆる「主義」を捨てて、このスポーツトレーナー活動の共有の知識と技能を学びました。単にテーピングを貼ってあげるという作業だけではなく、救急救命法をはじめとして、運動機能学や生理学、効果測定にかかわる関数計算まで、一言でいうなら もう一度大学に入りなおしたと同じ位の高度な講義を受講者全員が履修しました。

こうした観点から胸を張って言えます事は、この 《スポーツトレーナーの派遣》そのものは、人数さえ集まれば他でも同じ事を再現は可能でしょうが、この制度の基礎となる 認証者養成の講習会の実施を同じ規模・同じ内容で再現することは、おそらくどこの誰もマネすることは不可能でしょう。

またそうであるなら、このグレードの高い JBSV認定者養成講座というものは、JB日本接骨師会会員の柔道整復師でなければ受けられない いわゆる他分野にはクローズした排他的なものではないのか? と思われるかもしれません。 が、実際はそのようなことは決してありません。
この養成講座の制度において JB日本接骨師会会員が優遇される点は、ただ1つ、JB会員であるなら受講料がかからないというダケです。あとは一切の手加減は無く、全ては平等です。(会員外の受講希望者は、全講座終了{68H}までに3万円かかります) 一昨年開催された 東京地区の要請講座では、JB会以外の団体に所属される多くの柔道整復師の方がおられましたし、それ以外にも 看護師、PT、大学生、Etc、色々な職種の方が 当要請講座を受講されていました。
何度も言うようですが、このJBSVはスポーツを通じた公益的なボランティア活動が目的ですので、その公益活動を推進するためには、主体となる要請者を育成することも 等しく公益的でなければいけないと考えています。
ですので、柔道整復師で他団体の方であろうと、異業種の方であろうと、規定に合致する方は全て受講生として受け付けています。 柔道整復師でなくとも、将来 スポーツの現場で仕事をしてみたいと考えるような方も、この講座を受講することで、将来へのスキルUPが大いに見込めます。
また この養成講座の全カリキュラムを履修し、テストに合格しJBSV認定証もしくは終了証を取得された方は、NPO法人 JATAC((ジャパンアスレチックトレーナーズ協会)への入会及び更新の単位として認定されます。

JBでは、このJBSV全般に非常に多くの規模の予算を今まで注ぎ、現在も継続しています。大切な団体の公金を使うからこそ 私たちは本気です。
このJBSVの制度を利用しようかとお考えの皆様に自信を持ってお送りできる信用保証は、派遣されるトレーナーを養成するにあたり費やした時間と費用と、何よりも多くの参加受講者たちの「情熱」です。